平成2年4月13日、東京ドームにおいてWWFが主催し、全日、新日が協力のもと「日米レスリング・サミット」が開催されました。
注目のメイン・カードは当初、H・ホーガン 対 T・ゴディが予定されてましたが、急遽S・ハンセンに変更
この思いがけないカード変更に、皆喜んだと思います。
ただ私は悪い予感がして、そしてその予感はきっと100%に近い確率で当たるだろうと思っていました。
それでも勿論、両者の対戦は私も楽しみだったのは言うまでもありません。
まず「全日本プロレス外人NO.1」S・ハンセンがブル・ロープを振り回しながら、登場しました。
40歳、テキサス州出身、192センチ、135キロ
リングに上がるや、お得意の「ウィー!!」であります。


このハンセンの入場を控室のモニターテレビで見ていたホーガン
少しニヤッとしました。
余裕の表情か?懐かしさか?闘える喜びか?


「前WWFヘビー級チャンピオン」とはいえ、今なお「WWFの顔」であることは間違いないでしょう。
34歳、フロリダ州出身、201センチ、140キロ
もはや貫禄は「世界の超人」です。


さあ、日本のリングで両者が向かい合いました。
9年ぶり、2度目の対戦となります。


試合は意外にも(?)荒れた状態となり、場外乱闘でハンセンが流血となります。


ホーガンが有利な展開でしたが、しかしハンセンの起死回生のタックルで再び場外戦となり、ホーガンも大流血となりました。


好機と見たハンセンはラリアットを狙うも、ホーガンが先にアックス・ボンバーを繰り出します。


そして2発目を完璧に浴びせ、先輩ハンセンから見事3カウントを奪ったのであります。
四方の観客の声援にポージングで答えるホーガンは、本当に嬉しそうでした。


確かに、素晴らしいだったのは間違いありません。
しかし、私の中での両者の関係は、やはり新日時代の「S・ハンセン、H・ホーガン」であり、ハンセンのフォール負けは残念でした。
2ヶ月前に、新日NO1のベイダーと分けてるだけに余計、そう思いましたね。