1981年7月3日、全日プロ・81サマーアクションシリーズ開幕戦
熊谷市民体育館で行われているG馬場、J鶴田 対 B・ロビンソン、D・スレーター
のメインエベントの試合中に
ライバル団体の新日・A猪木の怨敵であったはずのT・J・シンが
私服姿でこん棒のようなもの(*後に会場にあったモップと判明)を持って
突如乱入し、会場を騒然とさせました。


そして翌4日、後楽園ホールに於いて
急遽、D・スレーターと一騎討ちを行ったのです。

「ケンカ番長」として、悪党退治はお手のもの
師匠・ファンクスの入場曲である
「スピニング・トー・ホールド」に乗って
まずスレーターが登場しました。
続いて、姿を現したシン
この日はしっかりとサーベルを持ち、コスチュームもお馴染みの姿
ただテーマ曲は「サーベルタイガー」ではなく、「吹けよ風、呼べよ嵐」であります。
(*テレビ放送では、実況の倉持アナの実況が「日本テレビが選曲した極悪レスラーのテーマである」と説明


まずは、スレーターの首を締め上げての御挨拶のシン
その状況で、非情にも
試合開始のゴングが鳴りました。
場外で出ても、凶器攻撃でシンが圧倒。


しかし負けじとスレーターは
エルボー・ドロップで反撃し
師匠譲りのスピニング・トー・ホールドにいこうとします。
この局面で、セコンドのB・ヒーナンが
サーベルを持って、乱入
これにより4分43秒、シンの反則負けとなったのでした。


更に場外で暴れるのを
見かねた鶴田が救出に来ますが
シンは鶴田をも、返り討ちにしたのであります。


さて、当時熱狂的な新日ファンだった私
我が富山県は当時、「全日中継」は放送されておらず
このシンの初試合を
リアルタイムで観る事はできなかったのですが
雑誌で見た時
「シン(と新日)との別れが、とても寂しく思った」のを
覚えていますね。
…と、言いますか
流れ的には、後楽園のカードは
スレーターとの一騎打ちではなく
シン、ヒーナン 対 馬場、鶴田が妥当だろう
と、今更ながら思います。
猪木信者からの恨み節でした~