1985年2月5日、東京体育館に於いて
PWFヘビー級選手権
<王者>G馬場 対 <挑戦者>T・J・シン
の一戦が行われました。

フレッド・アトキンス道場出身の両者は
まずシンがヘッド・シザース
馬場が腕ひしぎ逆十字固めといった
グランドの展開を魅せます。


更に馬場は2年まえに上田の肩を破壊した
ジャンピング・アーム・ブリーカーを魅せますが
シンは急所攻撃、凶器攻撃
そして、コブラ・クローと
自分のペースに持ち込みました。


しかし脳天唐竹割りで反撃した馬場

パイル・ドライバーから
ジャイアント・コブラツイストで
14分40秒、シンがギブアップ
馬場がシンから初めて完全勝利したのです。


この2週間前の1月25日、新日では猪木がブッチャーを10分足らずで葬っており
馬場対シンのフィニッシュ・ホールドが
猪木の一昔前の得意技であるコブラツイストであったことから
馬場なりの「猪木に対するあてつけを含めた仕返しなんだろう」
と、ずっと思っていましたが…
猪木対ブッチャーの方が
馬場対シンのカード発表の後
唐突に決まったような記憶を思い出し
もし、そうなら逆に
シンの完全敗北の情報を入手した猪木が
「馬場に先を越されてはいかん」
とばかりに割り込んで
先にブッチャーからの完全勝利を実行したのかもしれません。
うん、猪木ならあり得る笑


◆新日本プロレス 1985年1月25日、徳山市体育館
・60分1本勝負
〇A猪木(9分49秒、体固め)A・ブッチャー
◆全日本プロレス 1985年2月5日、東京体育館
・PWF認定ヘビー級選手権、60分1本勝負
〇G馬場(14分40秒、コブラツイスト)T・J・シン