明るく、楽しく、時々胡散臭く(13)

1990年3月24日、後楽園ホールに於いて

谷津嘉章 対 S・ウィリアムス

の一戦が行われました。

新日の外人エースでありながら

前シリーズに引き続き、全日シリーズ参戦となり

張り切るウィリアムスは

谷津を軽々と抱えるやそのまま水車落としを決め


更にぶっこ抜くかの如く、強烈すぎるバックドロップ


最後は得意の鉄柱攻撃を絡めての

 

オクラハマ・スタンピートで

 

13分24秒、片エビ固めで谷津を仕留めたのです。



ウィリアムスのバックドロップで大ダメージを負った谷津は

2本の肋骨骨折と頚椎捻挫で2週間の入院生活となりました。

この事について、谷津は著書で

「(*前略)ウィリアムスの相手が全日本生え抜きの選手だったら、あのバックドロップをさせないんだって。外様の人間にはさせるんだって。外様の人間でスティーブと合うヤツは誰かといったら、俺になっちゃうんです。あんな垂直で落とすなんて想定外ですわ(*以後省略) 『さらば闘いの日々』 谷津嘉章 宝島社 2019年12月3日第一刷発行 90Pより」

と記しています。


この一文だけを読むと

谷津が気の毒であり

「馬場もひどいことをするなあ~」

と思ってしまうのですが

現実的に考えて

馬場にしたら、谷津も大事な商品だから

そんな生え抜きや外様で分けることはしないはず


敢えて考えるなら

馬場は「アマレスの谷津だから大丈夫だろう」と谷津を信用・信頼してたのに

谷津が受け身を失敗して、ケガをしたのではないか!?

と思います。


大怪我をした谷津は確かに気の毒でしたし

真相は分かりませんがね。