明るく、楽しく、時々胡散臭く(14)

1981年夏に全日が開催した「81スーパー・アイドル・シリーズ」


そのシリーズ名に相応しい「夢の対決」が

第3戦の8月22日、後楽園ホールで実現しました。

それはファンが待ち望んだ

M・マスカラス 対 R・スティムボードの一戦であります。

「仮面貴族」マスカラスは180センチ、105キロ

「南海の黒豹」リッキーは180センチ、110キロ

体格は、ほぼ同じといったカンジです。


60分3本勝負のこの試合


1本目は、マスカラスがコーナーポストを利用し

お得意のダイビング・ボディ・アタックを華麗に決め

12分30秒、片エビ固めで先制しました。

がそして2本目

一気にストレートで決めたいマスカラスは

再びダイビング・ボディ・アタックを狙いますが

さすがに「同じ技は食わぬ」とばかり

リッキーがうま~く切りかわし

3分49秒、逆に片エビ固めでタイに持ち込みました。


3本目は、コブラ・ツイストの応酬になります。

 

 

マスカラスがリング内で仕掛けると

場外では、リッキーが逆に返し

結局3分26秒、両者リングアウトの裁定が下ったのでした。


観客席から不満の声が上がる間もなく

G・ジョーとJ・ヘルナンデスが乱入し

2人を襲います。


このまま急遽、マスカラスとリッキーがタッグを結成し

特別試合が組まれ

1分48秒で、アイドル組が勝利したのでした。


当時、雑誌では

「よくわからない展開で、しかも盛り上がりにも欠けた内容だった」

と言うような事を書かれててました。


しまし、我が富山県は「全日中継」が放送されてなく

この試合を観る事はできなかったのです。


ちなみに当日、日本テレビ系は

チャリティ番組「24時間テレビ」の放送日であり

後楽園ホールからも実況され、

会場で募金活動されてたのを覚えていますが

「この募金が終わったら、いよいよメインのマスカラス対リッキーという夢の対決が行われます」

という実況アナの言葉は、本当に悔しかったです。


最近、この試合を見る機会がありました。


確かに内容自体は、白熱した展開ではなかったものの

「スカイ・ハイ」と「ライディーン」の競演は

やはり鳥肌モンでした~。


個人的には、「夢の対決が実現してくれた」ことを喜びたいですね。