1981年夏に全日が開催した「81スーパー・アイドル・シリーズ」
そのシリーズ名に相応しい「夢の対決」が
第3戦の8月22日、後楽園ホールで実現しました。

それはファンが待ち望んだ
M・マスカラス 対 R・スティムボードの一戦であります。

「仮面貴族」マスカラスは180センチ、105キロ

「南海の黒豹」リッキーは180センチ、110キロ

体格は、ほぼ同じといったカンジです。
60分3本勝負のこの試合
1本目は、マスカラスがコーナーポストを利用し
お得意のダイビング・ボディ・アタックを華麗に決め
12分30秒、片エビ固めで先制しました。

がそして2本目
一気にストレートで決めたいマスカラスは
再びダイビング・ボディ・アタックを狙いますが
さすがに「同じ技は食わぬ」とばかり
リッキーがうま~く切りかわし
3分49秒、逆に片エビ固めでタイに持ち込みました。



3本目は、コブラ・ツイストの応酬になります。
マスカラスがリング内で仕掛けると
場外では、リッキーが逆に返し
結局3分26秒、両者リングアウトの裁定が下ったのでした。


観客席から不満の声が上がる間もなく
G・ジョーとJ・ヘルナンデスが乱入し
2人を襲います。
このまま急遽、マスカラスとリッキーがタッグを結成し
特別試合が組まれ
1分48秒で、アイドル組が勝利したのでした。


当時、雑誌では
「よくわからない展開で、しかも盛り上がりにも欠けた内容だった」
と言うような事を書かれててました。
しまし、我が富山県は「全日中継」が放送されてなく
この試合を観る事はできなかったのです。
ちなみに当日、日本テレビ系は
チャリティ番組「24時間テレビ」の放送日であり
後楽園ホールからも実況され、
会場で募金活動されてたのを覚えていますが
「この募金が終わったら、いよいよメインのマスカラス対リッキーという夢の対決が行われます」
という実況アナの言葉は、本当に悔しかったです。
最近、この試合を見る機会がありました。
確かに内容自体は、白熱した展開ではなかったものの
「スカイ・ハイ」と「ライディーン」の競演は
やはり鳥肌モンでした~。
個人的には、「夢の対決が実現してくれた」ことを喜びたいですね。