1983年暮れに、全日が開催した
83世界最強タッグ決定リーグ戦
12月5日、福岡国際センターでは公式戦として
S・ハンセン、B・ブロディ対マスカラス兄弟という
注目の一戦が行われました。

まずマスカラスの入場テーマである
あの伝説のヒット曲「スカイハイ」が流れるや
マスカラス兄弟が颯爽と登場
続いて超獣コンビが疾風の如く
リングに現れます。


試合の方は、やはり
「マスカラスがハン・ブロの超獣パワーに、どう立ち向かうか?」
が、特に注目されました。
まずマスカラス対ハンセンでは、当年1月時の初対決と同様
マスカラスが関節技(メキシカン・ストレッチ)で
ハンセンの動きを封じます。
そこで、ハンセンはブロディを呼び寄せ
ツープラトンでのダブル・エルボーを、マスカラスの両あごにぶち当て
ブロディにタッチ


ついにマスカラスとブロディの初対決が実現したのでした。
まずはマスカラスをデッドリー・ドライブ気味に叩きつけ
力の違いを見せつけるブロディ
怒ったマスカラスは顔面へパンチ攻撃
この後、少しこう着状態となります。(*この攻防については諸説あり)


再びハンセンが中に入り、マスカラスの肩口にエルボー
一方のマスカラスは、フライング・クロス・チョップで反撃
更にドスを中に入れて、先ほどのお返しとばかり
2人がかりでのフライング・クロス・チョップで、ハンセンを攻めました。



しかしマスカラス兄弟の攻撃もここまで
最後は、ブロディがドスを担ぎ上げ
そのままアバランシュ・ホールドで叩きつけ
終わってみれば、9分49秒
超獣コンビが余裕の勝利だったのであります。

それにしてもハンセンもラリアットも
ブロディのキングコング・ニーも出なかったこの試合
果たして出すまでもなかったのか?
或いは、変な言い方をすれば、出すタイミング(余裕)がなかったのか?
この試合もこの試合なりに、観れば観るほど、色んな見方ができますね。