明るく、楽しく、時々胡散臭く(17)

1983年暮れに、全日が開催した

83世界最強タッグ決定リーグ戦


12月5日、福岡国際センターでは公式戦として

S・ハンセン、B・ブロディ対マスカラス兄弟という

注目の一戦が行われました。

まずマスカラスの入場テーマである

あの伝説のヒット曲「スカイハイ」が流れるや

マスカラス兄弟が颯爽と登場

続いて超獣コンビが疾風の如く

リングに現れます。


試合の方は、やはり

「マスカラスがハン・ブロの超獣パワーに、どう立ち向かうか?」

が、特に注目されました。


まずマスカラス対ハンセンでは、当年1月時の初対決と同様

マスカラスが関節技(メキシカン・ストレッチ)で

ハンセンの動きを封じます。

 

そこで、ハンセンはブロディを呼び寄せ

ツープラトンでのダブル・エルボーを、マスカラスの両あごにぶち当て

ブロディにタッチ


ついにマスカラスとブロディの初対決が実現したのでした。


まずはマスカラスをデッドリー・ドライブ気味に叩きつけ

力の違いを見せつけるブロディ


怒ったマスカラスは顔面へパンチ攻撃


この後、少しこう着状態となります。(*この攻防については諸説あり)


再びハンセンが中に入り、マスカラスの肩口にエルボー

 


一方のマスカラスは、フライング・クロス・チョップで反撃

 

 

更にドスを中に入れて、先ほどのお返しとばかり

2人がかりでのフライング・クロス・チョップで、ハンセンを攻めました。


しかしマスカラス兄弟の攻撃もここまで


最後は、ブロディがドスを担ぎ上げ

そのままアバランシュ・ホールドで叩きつけ

終わってみれば、9分49秒

超獣コンビが余裕の勝利だったのであります。

それにしてもハンセンもラリアットも

ブロディのキングコング・ニーも出なかったこの試合


果たして出すまでもなかったのか?

或いは、変な言い方をすれば、出すタイミング(余裕)がなかったのか?

この試合もこの試合なりに、観れば観るほど、色んな見方ができますね。