
昨年ぐらいから、「筋膜剥がし」「筋膜リリース」「ファシィアリリース」とかの言葉がテレビでも頻繁に登場するようになってきました。そこで今回は筋膜についての説明です。
「筋膜」とは字の如く筋肉を包んでいる膜のことであり、ラテン語のFascia(ファシィア)を日本語にしたものです。この単語はドイツ語でいうbnude、すなわち物を包んだり、結び合わせたりする帯を意味します。
よって本来は筋膜だけでなく、内臓の膜、骨を覆っている骨膜、関節を連結している靱帯や筋肉を骨とくっつける腱までも含まれます。したがって筋肉を包む膜を意味する単語は、正式には筋肉の接頭語であるMyoを付けたmyofasciaであり、日本語訳では筋筋膜となります。
さて、皮膚から筋肉までは、間に皮下脂肪を含め、幾つかの層が重なってます。
もっと細かく説明しますと(表面から)皮膚の表皮と真皮、皮下組織の浅層脂肪組織と深層脂肪組織となり、浅層脂肪組織と深層脂肪組織の間にあるのが浅筋膜、深層脂肪組織と筋肉の間にあるのが深筋膜であります。
浅筋膜は皮膚が刺激を受けた時に深筋膜の受容器が過剰に反応しないためのクッションの役割をしています。
そして、深筋膜こそが一般的に使われている「筋膜」のことで、これについてはまた後程説明させて頂きます