足の骨折

 足の骨折の中で当院に非常に多く来院されるのが、第5中足骨(基底部)の骨折です。部位は足の小指の線上にあり、甲で一番盛り上がっている付近です。昔は下駄を履いていて、不安定な状態で歩き損ねて骨折する場合が多く、下駄骨折とも言われています。

<症例>64歳女性

 64歳女性はサンダルを履いて、慌てて小走りした際に足の甲を捻って痛めて来院されました。当院のエコー観察器で骨折部を確認し、その後提携医院へ依頼し、骨折の確定診断を頂いた後、固定処置を致しました。

 

 通常、本骨折は歩行が可能なのですが、この女性は痛みが強かったので、金属副子でしっかり固定し、松葉杖を使って頂きました。

 

 2週目より症状が安定したので、合成樹脂副子に変更し、松葉杖を外して歩行してもらいました。5週目に、合成樹脂副子を除去し、厚紙副子に変えました。以後7週目で副子を除去、以後、9週目で包帯を除去、11週で症状消失し、日常生活動作完全復帰により完治としました。