腰痛の予防

姿勢

 我々は知らず知らずに日常生活で悪い姿勢になりがちであります。姿勢不良は腰痛の原因にもなります。日頃から鏡を見て、自分の姿を確認し、意識的に良い姿勢を心がけましょう。

 

良い姿勢

・頭のてっぺんから糸で吊り下げられているイメージ

・あごを引いて、背筋を伸ばす

・肩の力を抜き、左右の肩の高さを揃える

・耳の穴→肩の中央→くるぶしを結んだ線が一直線

・おへその辺りに軽く力を入れ、お腹を引っ込める

・肛門に軽く力を入れる感じでお尻を引き締める

立位での良い姿勢
立位での良い姿勢
坐位での良い姿勢
坐位での良い姿勢

立位での悪い姿勢①
立位での悪い姿勢①
坐位での悪い姿勢①
坐位での悪い姿勢①
立位での悪い姿勢②
立位での悪い姿勢②
坐位での悪い姿勢②
坐位での悪い姿勢②


体操

1.両膝抱え(5回程度)

<目的> 背筋、腰筋のストレッチ、腰椎分離症・すべり症、狭窄症の腰部のストレッチ

<方法> 息を吸って吐きながら、両手で両膝を抱え込み、胸に引っ張ってきて、腰を丸めず腰背筋をストレッチします。

 

2.へそのぞき(腹筋強化)

<目的> 腹筋の強化

<方法> 息を吸って吐きながら、両手を両膝に伸ばし、頭を持ち上げ、おへそを見て両肩が床から離れるところまで上体を起こします。起こす時、戻す時もゆっくりと!

両膝抱え
両膝抱え
へそのぞき
へそのぞき

3.仰向けでの体幹の回旋(5回程度)

<目的> 体幹の回旋運動、腹斜筋のストレッチ

<方法> 頭の後ろで手を組み、息を吸って吐きながら、体幹と頭部を逆方向に捻ります

 

4.仰向けでの体幹、手足の伸展(5~10回程度)

<目的> 身体を伸ばす筋肉の強化

<方法> 仰向けの状態から、腹部の前で手を組みます。膝を曲げて手を合わせ、息を吸いながら手足を伸ばします。肘を伸ばし、背中に力を入れ、上肢の挙上は上がるところまでとする。

仰向けでの体幹の回旋
仰向けでの体幹の回旋
仰向けでの体幹、手足の伸展
仰向けでの体幹、手足の伸展

5.片膝抱え(左右5回程度)

<目的> 股関節屈曲運動、お尻の筋肉のストレッチ

<方法> 息を吸って吐きながら、両手で片側の膝を抱え、胸に引っ張ってきます。この際、反対側は伸ばしたまま床につけておきます。

 

6.お尻上げ(10回程度)

<目的> お尻の筋肉の機能改善、強化

<方法>両手を頭の後ろで組み、仰向けの状態で両膝を立てて、お尻と腰を浮かせて5秒程度保持する。

片膝抱え
片膝抱え
お尻上げ
お尻上げ

7.横向きでの足上げ(左右10回程度)

<目的> しゃがむ動作、片足立ちでの姿勢保持の筋力強化、お尻(中殿筋)の機能改善、強化、立位保持機能の強化

<方法> 側臥位にて下側下肢を屈曲し、上側下肢を上げ、5秒程度維持します。(*挙上時股関節の屈曲による骨盤後傾位とならないように注意!)

 

8.腰椎そらし(5回程度)

<目的>腰椎の伸展(*腰椎分離症・すべり症、脊柱管狭窄症がある人は禁忌です)

<方法>うつ伏せの姿勢から、腕を伸ばしていって、両肘で上体を支えます。可能であればさらに肘を伸ばして両手で上体を支えます(*背筋・腹筋に力を入れないように注意!)

横向きでの足上げ
横向きでの足上げ
腰椎反らし
腰椎反らし