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美顔バリ治療について②(作用)

(1)肌への作用

顔の皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織の3層から成っています。

美容鍼は鍼を打って、顔の真皮に微小な傷を与えます。

その傷を修復させるために、肌の張りや弾力性を保つコラーゲンやエラスチンが生成促進され、肌の状態が改善されるのです。

 

(2)表情筋への作用

美容鍼の表情筋への作用は大きく分けて2つあります。

 

1つめは筋肉の過度な緊張を緩める作用です。

顔の筋肉の中を張り巡っている血管は、血管の収縮作用をもたらす交感神経が優位になり過ぎていると、収縮されて血流が悪くなり、顔の筋肉が過度に緊張している状態になります。

そうなると顔のコリや硬さが出て、ゴツゴツした顔になります。顔に鍼を打つと、交感神経の活動が抑制され、血管が拡張して血流が増加します。

そのため顔の筋肉の硬さが緩んで本来あるべき理想の状態に戻ります。

 

2つ目は筋肉の老化を防ぐ作用です。

顔の筋肉も加齢によって筋肉量が低下します。

筋肉量は30代から減少し始め、40歳から0.5%ずつ減少し、65歳以降には減少率が増大され、80歳までに30~40%の低下がみられます。

この筋肉量が低下することで、筋肉が皮下脂肪と皮膚を支えられず起こる現象が顔のたるみです。

顔に鍼を打つことで、筋肉を刺激し、血流を改善して筋肉量を減らさず、老化を防ぐのです。

 

(3)身体への作用

美容鍼は細胞、筋肉、血管、神経の刺激によって、肌の表面へのアプローチだけでなく、体の内側にもアプローチできます。

よって顔だけでなく、身体の内側にも効果をもたらし、胃腸の働きが改善され、肩こりや冷え性・むくみなども改善されます。

また自律神経や女性ホルモンのバランスを整える効果もあるので、不眠やイライラ、耳鳴り、めまい、過食、疲労生理不順・PMS/更年期障害・不眠などの他、神経痛・腰痛などの痛みの緩和や、花粉症やアレルギーなどの免疫系症状にも効果が出やすく、根本的な体質改善(アンチエイジング)を行うことができるのです。